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通信制高校から保育士になるにはどうしたらいい?保育士のなり方まとめ

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近年こんなに注目される職業はないのではないか、と思うのが保育士。「保育園に落ちた」「保活」「保育士不足」「保育士の待遇改善」など、保育士関連の社会問題や提起は数え切れないほどです。

しかし、それこそが必要とされている職業である証拠であり、女性活躍促進法のできた今後も、世のパパママにとってなくてはならない職業であることに間違いありません。

「子どもが好きでお世話がしたい」「子どもの成長に関わる仕事がしたい」という人にはうってつけのお仕事。社会の問題意識の高さから、これから待遇改善がかなり期待できる職業でもあります。

今回はそんな保育士になるにはどうしたらいいのか、通信制高校を卒業して保育士になる方法をまとめました。

保育士になるには国家資格が必要

保育士さん、素敵ですよね。エプロンを着て子どもと接している姿を見るとほほえましく感じられます。しかしほっこり見えて、彼らは国家資格保有者なんです。かっこいいですよね。

それでは保育士の資格を得るにはどうしたらいいのか、見てみましょう。

1.保育士養成学校を卒業する

これは資格を得るために受験しなくていい、唯一の方法です。保育士養成学校を卒業すると、保育士資格が取得できます。最も確実な方法と言えます。

デメリットは学費がかかることです。年間数十万から100万円程度かかることが多いようです。また、高校を卒業してから最短でも2年はかかります。ということは学費が100万円弱~200万円程かかることになります。

2.保育士試験に合格する

保育士の受験資格には「短大卒以上」「大学卒業以上」といったことはありません。一定の条件を満たしていれば、誰でも受験は可能です。ただ、受験するときの学歴によって受験資格が異なります。

※以下に述べる学校は、「学校教育法」に基づいたものであるとする。

■大学を卒業した人・現在在学中の人の場合

受験資格があります。

■大学を中途退学した人の場合

2年以上在籍かつ62単位以上習得済みであれば受験資格があります。

■短期大学を卒業した人・現在在学中の人の場合

受験資格があります。

■専門学校を卒業した人・現在在学中の人の場合

△修業年限が2年以上の学校でしたら受験資格があります。

(ただし、条件を満たしていなくても高校の卒業年月日によっては受験資格がある場合があります。該当する人は問い合わせて確認して下さい)

■高校を卒業した人

実務経験2年以上かつ2880時間以上あればなれます。

■その他

□実務経験が5年以上かつ7200時間以上ある人

□平成8年3月31日までに高校の保育科を卒業した人

□平成3年3月31日までに高校を卒業した人

□外国において学校教育に於ける14年以上の課程を修了した人

□保育士受験資格取得講座を終了した人

となっています。ですのでこれから通信制高校への進学を考えている人、現在通信制高校に在学している人の場合、大学や短期大学・専門学校に進学するか、もしくは通信制高校に通いながら実務経験を積むことで保育士に近付けるのです。

どうやって実務経験を積むの?

大学や専門学校に進学するには高額な費用が必要です。大学卒業には様々なメリットもありますが「保育士になる!」と決めているなら進学しなくてもなれるのですから、働きながら受験し保育士になるのも経済的に有効な手段です。

しかし保育士養成学校に行かないとなると、必要になるのが「実務経験」保育士でないのにどうやって実務するの?働けるの?と疑問に思われるかも知れませんね。

「保育補助」として働く

大丈夫です。保育士資格がなくても保育園で働けるんです。それが「保育補助」というお仕事です。保育補助はバイトやパートとしても働けるので、通信制高校生でも大丈夫。むしろほとんどがパート・アルバイトというデータもあります。ですので高校に通いながらでも働けるのです。

保育補助には資格も経験も必須ではありません。しかしその分、「保育に関わりたい!」「保育施設で働きたい!」という強い意思表示が必要です。雇う側も小さい子に接する仕事ですので変な人を雇うわけには絶対にいきませんから、真剣であるという気持ちをアピールしなくてはいけません。

ましてや通信制高校生となると10代が多いですから、ますます「大丈夫かな・・・」と思われてしまうかも知れません。そこで、保育に本気であることを示すために「子育て支援員」の認定を受けることをお勧めします。

「子育て支援員」の認定を受ける

子育て支援員とは、平成27年度に始まった比較的歴史の浅い制度です。保育施設の保育士確保の難しさに困窮する現状を打開しようと、保育現場で働く人を拡大すべく始まりました。ですので子育て支援員の賃金は、国や自治体が一部補助しています。

子育て支援員の認定を受けるには、各自治体で行われている研修を受けなければなりません。自治体によって多少の差はありますが、20時間前後であることが多いです。受講料も無料な自治体がほとんどです。

子育て支援員の認定を持っていると「本気で保育現場で働きたいんだな」と伝わりやすくなります。ですのでぜひここは取得を目指しましょう。自分の地域の自治体に問い合わせてみるといいと思います。

高卒に必要な実務時間2880時間ってどれくらい?

高校卒業者が保育士試験を受けるには「2880時間以上の実務経験」が必要だと述べました。それではその2880時間って一体どんな感じなのでしょうか。

最低でも2年は実務時間が必要ですので、2880時間を2年でこなすとすると、1年で1440時間働かないといけないことになります。

ということは月に120時間。月4週だと考えると、週に30時間。1日6時間×5日といった感じになります。フルタイムに近い労働時間になりますね。これだけ働けるのは通信制高校ならでは。高い学費を払わなくても、高校の間に実務経験を積み受験資格を得られるのです。

履歴書にどう書いたら受かりやすい?

実務経験を積むには応募し採用されることが必要ですよね。ですので採用されやすい履歴書の書き方も確認しておきましょう。特に気をつけたいのが「志望動機」。「子どもが好きだから」の一言ですませないようにしましょう。

しっかりセールスポイントを書く

雇う側に「自分を雇うとこんな良いことがありますよ」としっかりアピールしましょう。保育園には大抵お歌の時間がありますので、ピアノを弾けるなら書いておくほうが良いですね。

それ以外にも工作、庭遊び、散歩などいろんなことをしますから、「手先が器用で工作が得意」とか「植物が好きで、道に生えている草花の名前がパッと言える」「ボランティア経験がある」など雇った後のイメージがしやすいプラスのことも書いておきましょう。

将来は保育士になりたい熱意も書く

単にバイトをしたい、という気持ちにとられては採用は難しいです。子どもの命を安全を扱う保育施設は、気軽な気持ちと思われたら採用してもらえないでしょう。

高校生ではあるけれど、卒業したら保育士になりたい。養成学校でなく実務を通して保育士に近付きたいという熱意をしっかり伝えるようにしましょう。

やっぱり保育士養成学校にも行ってみたい

実務経験を積んで受験するのもいいけれど、座学もしっかり学んでみたいという人には保育士養成学校(専門の大学・短期大学・専門学校など)に通うのも良いかも知れません。

いずれも授業料はかかりますが、保育士不足の解消のため、保育士養成学校に通う人に対しての経済的なサポートもいろいろと充実しているのです。

保育士修学資金貸付制度

2013年2月に施行された制度です。保育士養成学校で修学している人に、その費用を支援してくれます。卒業し保育士になった後、貸付された都道府県で一定時間保育士として働けば返済も不要になります。

医学部では昔からあるシステムですね。防衛医大や自治医科大などで行われています。保育士でも始まったというのは社会にとっても必要性の高まりが感じられます。

保育士奨学金返済支援制度

これは東京都の足立区から始まった、「保育士になるために奨学金を借りた人の返済を手伝う制度」です。貸与型の奨学金を利用して保育士資格を取得した後に足立区の私立保育施設に就職すると、返済のため費用を一部補助してくれるという制度です。ただし教育ローンは含みません。

金額は毎年10万円を限度とし、3年可能です。その後広がりを見せ、2018年6月現在「東京都荒川区」、「茨城県かすみがうら市」、「神奈川県厚木市」、「愛知県名古屋市」などでも行われるようになりました。

保育士試験による資格取得支援事業

資格取得講座受講料 補助

これは保育士試験対策講座を受講する人が、保育士試験に合格し、その後保育施設に就職が内定した場合に貰える補助です。保育士試験対策講座の受講費や教材購入費、また受験のために要した費用の半額が支給されます。

保育士試験受験料 補助

上記の「資格取得講座受講料 補助対象者」が保育士試験に合格し、保育士登録した場合に貰える補助です。保育士試験実施機関が定める保育士試験の受験手数料や受験の手引き郵送料などの全ての金額が支給されます。(対象となる受験費用補助は1回まで)

保育士資格取得支援事業

下記の4つの事業に対して、指定保育士養成施設の受講に要した経費の一部が補助されます。事業ごとで対象者や補助額には上限が設けられています。

1.認可外保育施設の保育従事者に対する保育士資格取得支援事業
2.保育教諭確保のための保育士資格取得支援事業
3.幼稚園教諭免許状を有する者の保育士資格取得支援事業
4.保育所等保育士資格取得支援事業

これは基本的には保育士登録後、当該施設に1年間以上勤務することが前提となっています。補助額は指定保育士養成施設の受講に要した経費の半分であることが多いです。

このように保育士になるにあたっては、いろいろな補助が受けられます。自分の住んでいる地域や就職した先で固有の補助があることもあります。ぜひ調べてみてくださいね。

結論をまとめると、

「費用を極力抑えたい」最短で保育士になりたい」という人は通信制高校に通いつつ実務経験を積みつつ試験勉強

「座学で学びたい」「保育についていろんな知識を教わりたい」という人には保育士養成学校への進学

「保育士になりたいけど進路変更しても大丈夫なようにしておきたい」という人には大学・短期大学への進学

がおすすめです。今後の日本社会にとって、とても大切な職業の一つである保育士。興味がある人はぜひ目指してみましょう。

通信制高校を選ぶ際には慎重に

・通信制高校に行くか?行かないか?

・通信制高校に行くならどの学校が良いか?

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