毎日の登校が必須となる全日制高校では得られない「効率よい時間の使い方」ができることが魅力の「通信制高校」と「定時制高校」。
どちらも自分の好きなこと、やりたいこと、やるべきことに時間を使うことができる勉強スタイルの学校になります。
とにかく学校生活においても限られた時間を有効的に使いたいと思う人は、通信制と定時制、どちらがよりよい学校であるか悩んでしまうこともあるでしょう。
今回は通信制高校と定時制高校における各メリット・デメリットをご紹介していきます。
メリットだけではなくどんなデメリットがあるかをしっかり把握することで、後悔しない学校選びができるようになるでしょう。
通信制高校の特徴について
通信制高校の特徴は主に勉強は自宅で行うスタイルということです。通信制高校の概要、メリット・デメリットをご紹介します。
通信制高校とは
レポートを作成して郵送で学校へ提出し採点してもらう作業がメインとなる勉強スタイルを取り入れている学校です。
基本的に各教科レポートがあり、学期ごと、もしくは年間ごとにまとめて渡されます。レポートを作成する時間=勉強時間となりますが、基本的に時間割や時間帯はすべて自分で管理・調整を行います。
なお、自宅学習だけであると思われがちではありますが、通信制であっても学校へ登校して授業を受けること(スクーリング)は必須です。
全日制のように毎日通う必要はありませんが、卒業までに必要な74単位分を得るためにスクーリングに行かなければいけません。
そのほか、修学旅行や生徒総会など、30時間の特別授業の参加も求められます。泊りがけの修学旅行に参加すればまとまった時間分を取得できるので、上手に活用すれは特別授業時間の取得もそう難しいものではないでしょう。
必要単位、特別授業の参加、在籍期間3年を満たすことで卒業ができるシステムの高校です。
通信制高校のメリット
毎日のスケジュールをすべて自分で管理できることです。時間や日にちに捕らわれることなく、毎日の勉強時間も、毎月の勉強日数も、すべて自分の采配で調整できることが最大のメリットと言えるでしょう。
いつでも時間調整をすることができるので、芸能人も多く通信制高校を利用しています。急な仕事が入ってもすぐに対応できるからですね。
また、バンドや芸能人志望などの将来の目標がある人も、有効的に練習やレッスンに時間を使えることでも注目されています。
最近では全日制の高校に行けない…のではなく、全日制の高校スケジュールでは自分の目的に対して不都合であることから通信制を選ぶ生徒が増えています。
通信制高校のデメリット
すべての管理が「自分」となっていることです。要はすべて自己責任である…ということですね。
全日制や定時制高校など、一定期間の決められた登校があり担任と接する機会が多いことや時間割がすべて決められている状況は…縛られているように思える窮屈さはあるものの、卒業までの管理をしてもらえている状況にあるということでもあります。
通信制の場合、卒業までの必要単位や必要出席数まですべて自分で計算を行うため、勘違いや計算違いで卒業を1年伸ばしてしまうケースも…決して珍しい話ではないというデメリットがあります。
定時制高校の特徴について
定時制高校の特徴は主に夜間帯での登校になります。定時制高校の概要、メリット・デメリットをご紹介します。
定時制高校とは
夜間帯やその他に全日制の生徒がいない特別な時間帯や時期に授業を行う学校です。昼間制や昼夜制などの学校もありますが、定時制の多くは全日制の定時制部として校舎を一緒に使うようになるため、基本的には夜間部の定時制になります。
メインは全日制となるため、定時制が利用できるのは全日制生徒がいない時間帯のみの使用となるからです。
1日に行える授業時間が少なくなることから、卒業までにかかる年数は基本的に4年です。
通信制の生徒よりも日中に仕事をしてから通う生徒が多いのも特徴的。就学卒業後にそのまま進学する率も通信制より割合が多くなります。
定時制高校のメリット
最大のメリットは仕事をしながら高卒の資格が取れるということです。
定時制高校は働くことを余儀なくされた青少年に高卒の資格を与える機会を作るために発足したものですが、その理念通りに仕事を持っている人、仕事を持ちたい人に好都合な学校制度です。
1日の授業も4時間程度なので、仕事後でも何とか継続して通える範囲となるでしょう。
基本的には日中の時間を仕事に使用する人がメインですが、最近では日中に将来なりたい職業のための専門学校に通ったり、夢をかなえるためのレッスン時間に当てる人もいます。
とにかく昼間の時間帯を好きに使えて、かつ、ある程度の強制がある学校に通えることで趣味や仕事と学業の両立ができる利点があります。
定時制高校のデメリット
夜間帯など決まった時間帯を拘束されることと、世間からのイメージがあまりよくないことです。
そこには全日制高校に入れない訳ではなく、自分の目標のためにより有効に時間を使える学校を選択しているにも関わらず…まだ一般的に実情を知られていない背景があります。
定時制高校に通うことで眉をしかめられる状況に出会う確率もまだまだ多いので、それでも自分の目標や目的、利点のために受け入れられる覚悟も必要になります。
また、時間割や登校日を自分で決めることができないこともデメリットの1点になる場合があります。
周りの人との予定が合わせにくくなったり、仕事の疲れで出席することをついサボってしまうことの連続で…途中退学してしまう確率も高くなることです。
通信制と定時制はどちらがマイナー?
通信制と定時制に優劣はありません。しかし、一般的なイメージとして通信制は「不登校や不良」、定時制は「金銭的事情」などの問題がある人が通う学校…という先入観が残っています。
今現在ではマイナーと思われる見解がありますが、通信制も定時性もこれからの時代に合った勉強スタイルです。
自分の性格や目的を考えると…通信制や定時制高校の方が有意義な時間を使えると分かっていても、どうしてもマイナーなイメージが気になって選択する勇気が持てない人もいるでしょう。
それでも近い将来、全日制と同等の位置に通信制高校・定時制高校が並ぶ日がやってくるはず。これからは高校を選択する際にマイナーなイメージなんて気にする必要はないのです。
通信制高校と定時制高校、学費はどうなる?
あまり差はないと思われる通信制と定時制の学費ですが選ぶ学校により金額は万単位で変わってきます。
初年度にかかる費用としての学費の比較をして、自分に合った条件だけではなく費用の範囲も併せて検討材料にしていきましょう。
通信制の場合、公立では8,400円、私立では210,000円が相場です。定時制の場合、学年制では32,400円、単位制の場合は43,500円です。
最も安いのは公立の通信制ですね。逆に最も高いのは私立の通信制になります。
先入観の判断はNG!本当に自分に合ったスタイルの高校を選ぶことが正しい選択になる
「通信制高校」と「定時制高校」。どちらも世間一般的なイメージはまだまだマイナーな点がありますが、高校生活において時間を有効に使える学校であることは間違いありません。
全日制は毎日平均して朝9時から4時までを拘束されます。どんなにこの時間帯を使いたと思っても…この時間帯に学校へいなければ卒業するための条件を欠いてしまいます。
日中の時間帯を自分の采配で利用できる定時制と、毎日のスケジュールそのものを自分で管理できる通信制、自分の性格を踏まえてより都合よく通える学校を選ぶことでこそ、ベストな状態で有効的に時間を使うことができるようになります。
周りからのイメージ…なんて気にする必要はありません。時代の最先端を行く学校選びをしていることに自信を持ちましょう。
今は状況に酔って非難の目で見られることもあるかもしれませんが、近い将来、必ず高校選びに通信制・定時制を視野に入れる人がどんどん増え…一般的なこととして受け入れられる時代がやってきます。
もしも自分のために考えた学校選びの結果を指さすような人がいるとしたら、「時代が自分に追いついていないだけ」と思いましょう。
高校生活は人生においてたった3年、もしくは4年のことです。しかしこのわずかな数年の使い方次第で将来の結果が大きく変わる可能性があります。
自分が行きたい学校を選ぶことはもちろんですが、「自分に合った学校選び」も忘れないようにしましょう。そうすれば・・・高校選択時の判断は間違っていなかったと思える結果になるはずです!
通信制高校を選ぶ際には慎重に
・通信制高校に行くか?行かないか?
・通信制高校に行くならどの学校が良いか?
などを決める際にまずはインターネットで各学校の情報収集をされると思います。
ただ、ネット上の情報は限られています。そして、「学校のことを知りたいなら学校に聞く」のが一番詳しく情報を知ることができます。
とは言っても学校の担当者の方と直接コミュニケーションを取るのは中々ハードルが高いと思います。
そこでまずおすすめしたいのが「学校が公式に発行している資料を請求すること」です。
資料を読み込むことになるのでその場で質問などはできませんが、「学校が公式に発行している資料」なので「学校との直接コミュニケーション」と同じ濃さの情報を得ることができます。
その際にズバットを経由して資料請求をすると、簡単かつ無料で学校の資料請求ができます。
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