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通信制高校ってどう選べばいいの?目的別・通信制高校の選び方を解説します

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知ってますか?高校卒業のひとつの手段として年々相対的に通信制高校を選ぶ人が増えてきているんです。更に近年、通信制高校は増加の一途を辿っていて、選べる高校はとってもたくさん!通信制特有の「広域」というシステムで、選択肢は全日制高校より圧倒的に多いと言えます。

多くの中から選べるのはとても大きなメリットですが、ここまであるとどう選べばいいのか途方に暮れる人もいるかも知れません。

そこで今回は目的別に通信制高校の選び方を解説します。一口に通信制高校といっても、できることや過ごし方は千差万別。自分に合った高校を選んで楽しく高校卒業資格を得ちゃいましょう!

▼通信制高校には広域と狭域がある

そもそもの話ですが、通信制高校には広域狭域があるのをご存知でしょうか?通信制高校はその性質上、毎日通う必要はありません。極端な話、年に数日の授業を受けさえすれば360日ほど自宅にいながらにして高校卒業することが可能なのです。

そこで、通信制高校は「その高校の近くに住んでなくても通っていいんじゃない?」ということになっています。正確に言うと、学校教育法第54条3項で

「市町村の設置する高等学校については都道府県の教育委員会、私立の高等学校については都道府県知事は、高等学校の通信制の課程のうち、当該高等学校の所在する都道府県の区域内に住所を有する者のほか、全国的に他の都道府県の区域内に住所を有する者を併せて生徒とするものその他政令で定めるもの(以下この項において「広域の通信制の課程」という。)」(一部抜粋)

ということになります。ですので、私たちが選べる通信制高校は住んでいる地域から通える公立+私立の狭域+私立の広域の3パターンからなることになります。

▼【公立と私立】、【狭域と広域】について

公立と私立、それぞれに狭域(所在地+その学校が指定した隣県のみから通える)と広域(全国どこからでも通える)があります。しかしその割合は大きく違っています。

【公立狭域・・・76校 広域・・・1校

【私立】狭域・・・62校 広域・・・105校

公立はほとんどが狭域、私立は広域が多めですね。ちなみに私立の内訳は学校法人立が151校(狭域62校、広域89校)株式会社立が16校(狭域0校、広域16校)となっています。(平成29年度6月時点)

つまり、住んでいる地域から通える公立の通信制高校数校+私立の狭域+広域全てに通うことができるので、地域によって多少の差はありますが、およそ120校から通う通信制高校を選べるということになります。

さらに私立の高校ではサテライト校と呼ばれる分校のような学校を配置している学校も多くあります。文科省の調べによると全国にあるサテライト校は、のべ2523校にもなるそうです。

(画像は「平成29年度 通信制高等学校の展開するサテライト施設に関する調査結果」より)

もう限りなく選択肢は広がりますね。もはや困ってしまうほど。そこで本題の「通信制高校の選び方」の話に入っていこうと思います。

▼目的別・通信制高校の選び方

■とにかく学費を安くしたい■

通信制高校選びで重視するのは学費だという人は多いと思います。なぜなら通信制高校は社会人の学生も多いからです。

金銭的な話は保護者任せだった時代は終わり、働きながら、稼いだお金で高校に通う人も多くいるのです。そんな人にとって学費は大きな問題になることも。苦労して得たお金、できるだけ抑えた学費にしたいという気持ちになりますよね。

ではそんな時、どんな通信制高校を選べばいいのか。それはズバリ公立の通信制高校です。

通信制高校は授業料を単位毎に払うシステムです。「1単位につき○○円」と決まっていて、授業を受ける分だけ払います。つまり1単位にかかる授業料×登録した単位数を支払ういうことになります。

それでは1単位の授業料はいくらなのかと言うと、おおよそですが、公立で300円程、私立で8000円程がほとんどです。

あまりの差に驚かれるかも知れませんね。しかし高校の授業料には「高等学校等就学支援金制度」というものがあり、授業料の一部を国が援助してくれる制度となっています。

公立の場合、1単位あたり336円が支給されますので、実質的にはほぼ無料になります。私立の場合は1単位あたり4812円が支給されますので、授業料の半分以上が免除されることになります。

しかし免除されても無料VS2000円/単位。公立の方が安いことに変わりありません。私立の方がサポートが手厚かったり個別の対応が期待できたりとメリットも多々ありますが、とにかく金銭的な負担を少なくしたい!という人には公立がおすすめです。

ただし授業料が無料でも教科書代などは実費ですので気をつけて下さいね。

■学校生活が苦手で卒業できるか不安■

学校生活や集団生活が苦手な人も多いですよね。それで全日制に通うことを断念した人も多くいます。また学校に通うのが不安という人には断然私立+スクーリング少なめ(月2~4回)がおすすめです。

私立は公立に比べ、学校側のサポートが厚い傾向にあります。個人個人に合わせて通うペースを決めてもらえたり、カウンセラーが常駐している学校も珍しくありません。そこで私立の、かつスクーリング少なめの学校・コースがおすすめなのです。

年に1度の合宿のみで済む学校もありますが、その場合、たいてい合宿をします。集団生活が苦手な人の場合、数日間とはいえ朝から晩まで他人と過ごすことに苦痛を感じることもあるかも知れません。

保護者同伴も可能な学校もありますが、ある学校にお話を伺ったところ、やはり他者とずっといるのがキツいと途中で止めてしまう生徒もいるそうです。

また、年1度のスクーリングで済むタイプは、全てのやり取りをオンライン上で行わなければなりません。チャットやメール、テレビ電話の場合、直に話すより余程ストレスになることもあると報告されています。

ですので、集団生活やコミュニケーションが苦手な人は少ない頻度で高校に通い、信頼できる先生などを見付け、相談しつつじっくり勉強に取り組んで卒業を目指す方がおすすめです。

■全日制のような”普通”の高校生活がしたい■

病気で入学のタイミングがズレたり、体調不良で全日制高校を辞めたり、通っていた高校で嫌なことがあって辞めてしまった、そんな人も少なくありません。

一度全日制は諦めたものの、やはり”普通”に高校に通って、高校生活がしたい!という人には私立+通学型スクーリングがおすすめです。

通信制といえば、週に1回とか月に1回学校に通うだけと思われるかも知れませんが、意外と全日制のように平日毎日学校に通うタイプの高校も多くあるんです。

しかもそこは通信制。平日毎日通うタイプだけでなく、週に3回通うタイプも、自分が行きたい日に通うタイプもあります。ほぼ全ての希望する通い方に対応していると思います。

そこで「高校生活を楽しみたいけど、毎日学校に行くのはキツい」という人には週3コースがある学校に通うのがおすすめですし、「通いたいけど本当に通えるのか不安」という人には在宅から始めて通学型に切り替えられる学校がおすすめです。

近年増え続ける通信制高校は、時代のニーズをしっかり取り入れているところがたくさんあります。「こういう通い方したいんだけど・・・」と思ったら、ほぼ必ず対応している学校があると思います。ぜひ自分の理想の通い方で高校生活を楽しみましょう。

■仕事や子育てが忙しくて月数回のスクーリングも難しい■

大人になり子どもができたり仕事をしていたりすると、月に数回のスクーリングも時間的に厳しい・・・となることもままあることです。時間自体はあっても、子どもの体調不良や不規則な仕事で急きょスクーリングの日に通えなくなることも。

そんな忙しい人には断然私立+年に1度のスクーリングがおすすめです。年に1度だけなら前もって予定を空けやすいですし、毎週・毎月と通う必要もなくなります。

また、年に1度のスクーリング合宿は沖縄や北海道、離島で開催されることも多く、非日常を味わうこともできます。距離的に遠くへ行くことで、慌しい日々から開放されてリフレッシュになるかも知れませんね。

■もともと進学校にいたけど退学。大学に進学したい■

もともと勉強が得意で大学に進学するつもりだった。それも難関大学に進学したいと思っている人には公立+予備校私立+進学系のサポート校がおすすめです。

更に分けると、自己管理能力に自信があって自分でのスケジューリングが得意な人には公立+予備校が、ペースメイクや自律することにいまいち自信がない人には私立+サポート校がおすすめ。

公立の通信制高校は自分で全てを管理して卒業するのが基本です。レポートや試験は特に難しくなく、大学進学を予定している人なら尚更でしょう。

しかし数ある授業のレポートの締め切り把握や提出など、しっかり気をつけないとうっかり単位を落としてしまいかねないのが公立です。そこで自己管理に自信がない人にはおすすめできないところがあるのです。

ただ前述の通り、公立はとても学費が安いです。ほとんどタダと言っていいでしょう。そこで自己管理できるタイプの人は公立の通信制高校に通い、平日は好きな予備校でみっちり勉強する方がおすすめ。

ではスケジュール管理が苦手な人はというと、私立+大学受験に強いサポート校に通うのがおすすめです。

サポート校とは基本的には高校卒業をサポートする学校なのですが、最近はそれだけでなくスポーツに強いサポート校、専門学校的なサポート校、大学受験に特化したサポート校などさまざまな役割を担うサポート校が増えてきているんです。

私立通信制高校の卒業しやすい生活に加え、通学型(週5日ほど通う)で全日制のようにがっつり勉強。それなら全日制と同じでは?と思われるかも知れませんが、通信制の場合、最初は通えなくてもフォローしてもらえたり学校生活への対応が柔軟な学校が多いのです。

サポート校に通う日数が多いほど学費も上がります。例えば東大・京大への進学者も出しているサポート校である「トライ式高等学院」に通うとなると、年間約100万円ほどかかります(コースによって多少異なります)

通信制高校の学費にしては高いと思われるかも知れませんが、全日制の私立の学費は平均すると年間約45万円。予備校の年間の授業料は年間約70万円と言われていますから、合わせて115万円

進学系サポート校の場合、予備校の役割を果たしますから、私立全日制高校+予備校私立通信制高校+サポート校ではトータルの学費に差はないと言えます。

▼通信制高校の選び方まとめ

今回は通信制高校の選び方について解説しました。最後にまとめると、

学費を安くしたい人には公立がおすすめ

高校生活が不安な人には私立(スクーリング頻度が月2~4回程度)がおすすめ

”普通”の高校生活を送りたい人には私立(毎日学校に通う全日型)がおすすめ

月に数回のスクーリングも難しい人には私立(年1度のスクーリングで済むタイプ)がおすすめ

大学進学したい人には公立+予備校 or 私立+進学に強いサポート校がおすすめ

ということになります。時代にマッチした通い方が豊富な通信制高校で、希望に沿った形で高校卒業資格を獲得しませんか?

通信制高校を選ぶ際には慎重に

・通信制高校に行くか?行かないか?

・通信制高校に行くならどの学校が良いか?

などを決める際にまずはインターネットで各学校の情報収集をされると思います。

ただ、ネット上の情報は限られています。そして、「学校のことを知りたいなら学校に聞く」のが一番詳しく情報を知ることができます。

とは言っても学校の担当者の方と直接コミュニケーションを取るのは中々ハードルが高いと思います。

そこでまずおすすめしたいのが「学校が公式に発行している資料を請求すること」です。

資料を読み込むことになるのでその場で質問などはできませんが、「学校が公式に発行している資料」なので「学校との直接コミュニケーション」と同じ濃さの情報を得ることができます。

その際にズバットを経由して資料請求をすると、簡単かつ無料で学校の資料請求ができます。

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