NHK高校講座を視聴して学習を進めることで知られるNHK学園高等学校。仕事などと並行して高校卒業資格が取得できるため、卒業生には女優の杉田かおるさんやタレントの安めぐみさんなど有名人もいます。
そんなNHK学園高等学校ですが、この記事をご覧の方は
「これから行こうと思っているけど、学費が気になる…」
「どんな学習コースがあるのかな」
といったことで悩んでいませんか?
この記事では、NHK学園高等学校の学費や口コミ・評判、学習コースなどを詳しく紹介します。これから進学しようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
NHK学園高等学校の概要
まずはどこに本校があるのか、出願期間はいつなのかと言った概要を紹介します。
- 名称…NHK学園高等学校
- 所在地(東京本校)…東京都国立市富士見台2-36-2
- スクーリング会場…全国33カ所(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)
- スクーリング日数…年4日程度~
〈出願期間/ネット学習、ネット学習海外、ネット学習Do it、ベーシックの4コース〉
- 新入学…2019/1/25~4/30、8/1~9/30
- 編入学…2019/1/25~4/30、8/1~9/30
- 転入学…2019/3/1~7/31、8/1~12/16
〈出願期間/登校コース〉
- 新入学、編入学…2019/1/25~1/31、2019/3/4~3/6、2019/3/18~3/20
- 転入学…2019/3/18~3/20
〈選考方法〉
- ネット学習、ネット学習海外、ネット学習Do it、ベーシック…書類選考、面接
- 登校コース…書類選考、作文、面接(本人のみ)
NHK学園高等学校の進学先について
2017年度の合格実績を見てみると、次のような内容です。
- 4年制大学…341人
- 短期大学…14人
- 専門学校など…221人
- 通信制の大学・短期大学…53人
〈主な合格校〉
東京大学/筑波大学/茨城大学/千葉大学/静岡大学/福岡教育大学/宮崎大学/岩手県立大学/早稲田大学/慶應義塾大学/明治大学/青山学院大学/立教大学/中央大学/法政大学/関西大学/立命館大学 など
また、指定校推薦枠も年々増えているため、活用するチャンスは多くあるようです。
〈指定校推薦 4年制大学〉
立教大学/駒沢大学/帝京大学/二松学舎大学/城西大学/駿河台大学/日本福祉大学/桜美林大学/大阪経済法科大学 など
〈指定校推薦 短期大学〉
東京立正短期大学/有明教育芸術短期大学/山野美容芸術短期大学/帝京大学短期大学/日本大学短期大学部/大阪学院大学短期大学部 など
〈指定校推薦 専門学校〉
日本電子専門学校/日本外国語専門学校/二葉栄養専門学校/西東京調理師専門学校/日本工学院専門学校/尚美ミュージックカレッジ専門学校/いさはやコンピュータカレッジ など
NHK学園高等学校の3つの特徴
学校としての魅力はどんなところなのでしょうか?魅力とも言える特徴を3つに分けて紹介します。
校歌が豪華!松本隆さん作詞、秦基博さん作曲
NHK学園高等学校の校歌「最高のぼくら」は、松本隆さんが作詞、秦基博さんが作曲と豪華な制作陣が担当しました。「最高のぼくら」は、学校の開校55周年を記念して作られたもので、2018年3月25日の卒業式でお披露目となりました。
作詞を担当した松本隆さんは、作詞するにあたっての思いを次のようにツイートしています。
校歌、在学中よりも卒業してから数十年たってから、ふと思い出し胸がキュンとする。そういう歌が作りたかった。
NHK学園高等学校新校歌「最高のぼくら」歌詞付き https://t.co/Z7KKIkyfZA @YouTubeさんから— 松本 隆 (@takashi_mtmt) 2018年4月20日
NHK高校講座があるから登校日数が少ない
NHK高校講座を視聴して勉強するため、年4日程度と少ない日数で卒業が可能です。番組は放送終了後にストリーミング視聴できるため、繰り返し見ることもできます。また、チャプターごとに見ることもできるため、スキマ時間を効率的に活用できます。
また、番組HPでは重要な所がまとめられた「学習メモ」と呼ばれるPDFファイルと、理解度を確かめられる選択式の「理解度チェック」が利用できます。このように内容の理解をサポートするアイテムも揃えられています。
特別講座の出演者が豪華
スクーリングの協力校にも配信される「特別講座」は、講師陣が豪華です。過去にはTV番組にもよく出演している池上彰さんや教育評論家の尾木直樹さん、気象キャスターの平井信行さん、作家の重松清さんなどが登場しています。
特別講座は、全国のスクーリング協力校にも配信される予定です。
NHK学園高等学校校の5つの学習コース
学習コースには「ネット学習コース」「ネット学習Do itコース」「ネット学習海外コース」「ベーシックコース」「登校コース」の5種類があるため、それぞれのコースを紹介していきます。
1.ネット学習コース
レポート提出はパソコンやタブレット端末を使ってネットで提出し、東京本校か協力校へ月1~2日登校(スクーリング)します。ただしスクーリングについては、「集中スクーリング」を選ぶと年4日程度で済みます。
東京本校へスクーリングする場合には、土・日・月・火から選べますが、協力校の場合には原則日曜がスクーリング日です。
そして、先生とはネットを使ったテレビ会議で対話をし、メール機能でわからない所を教えてもらえます。また、ネットの掲示板を使った生徒同士の交流も行われています。
2.ネット学習Do itコース
スクーリングが年1回(4日連続)でクリアできるコースです。レポート提出は「ネット学習コース」と同じようにネットを使うため、最小限のスクーリングで卒業ができます。
スクーリングでは会場の宿泊施設を利用して参加できるため、自宅の近くにスクーリング会場がないという人でも参加が可能です。
3.ネット学習海外コース
海外で生活しながら、日本の高校を卒業できるコースです。普段はネットを使って放送視聴やレポート提出をします。また、スクーリングについては東京本校に参加しても良いですし、そのほかの会場のものにも参加できます。
ただし、東京本校の場合には12月に試験を含む4日連続で、そのほかの会場の場合には10~11月のスクーリングに出席し、1月に試験を受けます。つまり、東京本校は年1回の帰国で済みますが、そのほかの会場の場合には年2回帰国する必要があります。
4.ベーシックコース
レポート提出は1通15円で送れる郵送を利用し、月1~2回のスクーリングをこなします。スクーリングは東京本校の場合には土・日・月・火から選べます。しかし協力校の場合には、原則日曜日がスクーリング日です。
定期的に登校したい、パソコンはあまり得意ではない、そういった人のためのコースです。なお、レポート提出は1カ月あたり5~7通で、先生が赤ペンで添削してくれます。
5.登校コース
郵送でレポート提出をし、水・木・金の週3日登校します。東京本校のみがスクーリング会場のコースです。1クラス25人程度の少人数制と複数担任制を採用しているため、一人ひとりが丁寧なサポートを受けられます。
また、部活動や生徒会行事、クラス行事なども充実しているため、できるだけ学校に通ってキャンパスライフを楽しみたい、そんな人におすすめのコースです。
教養コース・海外特科コース
どちらも高校卒業の資格は取得できませんが、教養コースは21科目の中から好きな科目が学べます。その名の通り教養のためのコースです。
海外特科コースは、海外在住の高校生が日本に帰国してからの進学や学習をスムーズに行うためのコースです。教養コースと同じように、学習する科目は21科目から選べます。
受講費用は、教養コース・海外特科コースともに1科目17,500円が必要です。
NHK学園高等学校の学費について
それでは、5つの学習コース別に学費を見てみましょう。
なお、このほかに1教科2,000円の教材費が必要です。
また、高等学校就学支援金を受給すれば、世帯年収に応じて学費の負担額は少なくなります。
ネット学習コース・ネット学習海外コース
- 入学金…35,000円
- 受講料…288,000円(1単位12,000円×24単位)
- 施設設備充実費…10,000円
- 教育運営費…20,000円
- 生徒会費…2,000円
- 1年次合計…355,000円
ネット学習Do itコース
- 入学金…35,000円
- 受講料…276,000円(1単位12,000円×23単位)
- 施設設備充実費…10,000円
- 教育運営費…60,000円
- 生徒会費…2,000円
- 1年次合計…383,000円
登校コース
- 入学金…35,000円
- 受講料…360,000円(1単位15,000円×24単位)
- 施設設備充実費…50,000円
- 教育運営費…120,000円
- 生徒会費…2,000円
- 1年次合計…567,000円
ベーシックコース
- 入学金…35,000円
- 受講料…240,000円(1単位10,000円×24単位)
- 施設設備充実費…10,000円
- 教育運営費…20,000円
- 生徒会費…2,000円
- 1年次合計…307,000円
NHK学園高等学校の口コミや評判
次は、ツイッターなどでどんな口コミや評判があるかを見てみましょう。
俺、NHK学園っていう高校に通ってて、この番組で勉強しないといけないから、まじで嬉しすぎてやばすぎる。
これってこのちゃんとめみたんにNHK学園認知される系やん!#日向坂 pic.twitter.com/3BrdoZqx2A
— 空色系ぎのさん@おひさま/なのなの系 日向推し (@hinatazakasayu) 2019年3月19日
今、相撲教習所で社会を教えていて、NHK学園の校長が、一番印象に残っている力士は逸ノ城関ですって。
いつも日本語のきれいな字できちんとノートを取っていて、社会の授業が一番勉強になったと答えてくれた
そうです。— にゃお すぎ (@niziirowan) 2018年8月5日
NHK学園高等学校の校歌。
「最高のぼくら」
松本隆さんの優しい言の葉。
秦さんの優しいメロディ。
とってもあたたかくて
涙がとまらないです。— *蒼* (@shii_0404) 2018年3月25日
不登校の子どもたちの進路の一つ、「通信制高校ってどんなところ?」
全国高等学校通信制教育研究会の賀澤会長(NHK学園高校校長)に聞きました。「ずっと不登校でも、短期間で後れをとり戻す例をたくさん見てきた」と賀澤さん。
青年期の可塑性の高さに言及 #女性のひろば9月号— 女性のひろば編集部 (@joseinohiroba) 2017年8月5日
急に思い出したら懐かしいなー。高校は、通信高校通ってました。NHK学園高等学校。NHK教育番組の高校生講座を見るのも授業の一環で(見ないと解けない問題がレポートにあったりした)、卒業式に60〜70代くらいのおばあちゃんがいて、卒業賞状もらってて感動したのを思い出した。
— なかやま ちえこ (@chiekonakayama) 2014年10月25日
人気アイドルグループの日向坂46のメンバーが、NHK高校講座「社会と情報」にレギュラー出演するようですね。ファンの方なら欠かさず視聴するのではないでしょうか。また、松本隆さん作詞、秦基博さん作曲の新校歌「最高のぼくら」も評判が良いようです。
通信制では幅広い年代の生徒さんがいますが、60代や70代の生徒さんも立派に卒業されているようです。ちなみに筆者も通信制高校出身ですが、80代で通われている方も見かけたことがあります。
様々な年代の生徒さんが通う通信制高校ですが、年代が違うからこそお互いに良い刺激が得られるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで、NHK学園高等学校について紹介してきました。
NHK高校講座はテレビやラジオで視聴しやすいため、身近な教材と言えます。通信制高校は限られた時間の中で勉強する方も多いため、使える教材はできるだけ活用することが卒業への近道です。
新たな道へ一歩踏み出すことは、誰でも不安に思うものです。しかし、勇気を持って一歩踏み出すことは、あなたの可能性を大きく拡げてくれます。これから通信制高校に通いたいと思っている方は、ぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてください。自分に合った高校を選べば、きっと充実した高校生活が待っていますよ!
通信制高校を選ぶ際には慎重に
・通信制高校に行くか?行かないか?
・通信制高校に行くならどの学校が良いか?
などを決める際にまずはインターネットで各学校の情報収集をされると思います。
ただ、ネット上の情報は限られています。そして、「学校のことを知りたいなら学校に聞く」のが一番詳しく情報を知ることができます。
とは言っても学校の担当者の方と直接コミュニケーションを取るのは中々ハードルが高いと思います。
そこでまずおすすめしたいのが「学校が公式に発行している資料を請求すること」です。
資料を読み込むことになるのでその場で質問などはできませんが、「学校が公式に発行している資料」なので「学校との直接コミュニケーション」と同じ濃さの情報を得ることができます。
その際にズバットを経由して資料請求をすると、簡単かつ無料で学校の資料請求ができます。
楽に無料で通信制高校の公式資料集めなら「ズバット」
ズバットでは、色々な軸で通信制高校の情報を集めることができ、興味を持った学校について深く知るための資料請求が無料でできます。
お金もかからず、1分で資料請求までできてしまうので、通信制高校への進学を検討されている方は効率的な検討のためにぜひ活用してみてくださいね。